LPOを効率よく回す改善サイクル
こんにちは、ひよこです。
先日某社でLP〜決済完了までのCVR改善を依頼いただいいて、久々LPOに取り組むことになりました。
長らくLPOをやっていなかったので、この機会に過去やってうまくいったパターンを整理してみました。
はじめてLPOをする方の参考になれば幸いです。
LPOは準備が9割
LPOと言われると、「常に改善サイクルを回して・・・」「分析・改善案出し・実装・計測を繰り返して・・・」といったLPOの運用面のコツややり方を聞かれることが多い印象ですが、私はLPOは準備が9割だな〜と思います。
よく見る光景として、「数を打ってなんぼ」「とにかくやってみよう」という一見前向きな言葉が、深く考えないことに対する言い訳になっていることがあります。
LPOに限らずですが、最も時間もリソースも無駄になるのは、成果が上がらない施策を実施することです。
1週間かけて企画と実装を行って、1週間計測してたら2週間も進捗がなかったってことですからね😭
なのでしっかり時間をとって考えて、そのための準備も手を抜かずにやりましょう。
LPOのサイクル
この記事の主題は準備ですが、まずはじめに、準備が終わった後の改善サイクルについて記載します。
この改善サイクルの前段として、準備があるとおもってください。
LPOのサイクルは、下記の通り進めます。
このサイクルの細かい説明は別の記事で書くので、この記事では、上記のサイクルを回すための下準備についての記事ですが、これから記載する下準備あっての、改善サイクルがあることを忘れないでください。
APDMサイクルを回すための下準備
今回は、まだないLPを作るところからではなく、すでに一度作成が完了しているLPの改善を想定します。
下準備では、
- KPIツリーの作成
- ファネルの作成と数値の確認
- ヒートマップツールの導入と分析
を行います。
KPIツリーの作成
最終的に向上させたい数字(KGI)を決め、それに紐づくKPIを定義します。
大体の場合、KGIは粗利の最大化になり、その直下のKPIとしてCPAの削減とCV数の向上が来ると思います。
そのさらに下のKPIとしては、LPの構成に応じて
- LPのUU数
- フォームの入力数(フォームが長い場合はどの入力枠まで入れたのかも追いたい)
- 確認画面への遷移数
- 確認完了数 などが来ると思います。
ファネルの作成と数値の確認
KPIツリーができたら、それをもとにファネルを作成します。
ファネルは、KPIの項目をユーザーがたどるフロー順に並べれば完成です。
また、運用に入ってからちょっと気をつけておきたいこととして、改善案を出す際はファネルに縛られないのが結構大事です。
ユーザーフローが変われば、ファネルは変化します。
例えば、
LP→入力フォーム画面→入力内容確認画面→完了画面
という画面構成だったものが、
入力フォームをLPの下部に記載する構成に変えたら、ユーザーフローは変わりますよね。
LPOの全体像を把握するためにファネルを見るのはとても重要ですが、ファネルにとらわれてしまって"ファネルそのものを変える"という手段を見落とさないように注意してください。
ヒートマップツールの分析と導入
ヒートマップツールとは、例えばMIERUKAやPtengineといったツールです。
ヒートマップツールをつかうことで、
- ユーザーがどこまでページをスクロールしたか
- ユーザーが興味を持っているところはどこか
- ユーザーがよくクリックするのはどこか(ボタン以外をクリックしていないか?) ということがわかるようになります。
LPOの最初の改善は、このヒートマップツールでの発見から改善を始めると非常にスムーズですので、ぜひやってみてください。
まとめ
LPOを開始する前は、急がば回れで、まずは上記の下準備をしっかりやると施策がうまく回りだします。 ヒートマップツールは特におすすめです!最初の2週間は無料で使えるものもあったりするので、ぜひつかってみてください。