ユーザーモデリングとは?
先日、UXの勉強会に行ってきました。
学んだことを忘れないように記事にしておきます。
ユーザーモデリングとは
ユーザーモデリングは、人間中心設計プロセスの中の利用状況の把握と明示というフェーズで登場します。
言葉にすると、
ユーザー調査で得たユーザーの典型的な基本属性、過去/現在の体験、利用文脈を図表でわかりやすく表現する作業。および、図表化を通じてユーザーの本質的要求を抽出する作業
だそうです。
ユーザーモデリングの用途
ユーザーモデリング主な目的には、下記のようなものがあります。
- ユーザーについての共通理解を持つ
- デザインにおける意思決定に用いる
- ユーザーの本質的課題を発見し企画立案に役立てる
ユーザーについての共通理解を持つ
一緒にプロダクトを作るメンバーだったり、依頼者/発注者などのステークホルダーと共通理解を持つ目的で利用します。
よく、誰かの意見ではなくペルソナだったらどう思うか?というのを判断基準にして意思決定しましょう、というのを聞きますが、それがまさにユーザーについての共通理解を持つ、ということですね。
デザインにおける意思決定に用いる
どちらのデザインが良いか判断する際に、ユーザーモデリングの結果を用いて判断します。
例えば、ユーザーが深夜布団の中で見るコンテンツだったら背景は黒で白抜き文字が良いし、不特定多数の人に画面キャプチャをシェアしたい/してほしいなら、同じ画面上に個人が特定できる情報は掲載しないデザインが良いですよね。
今のは使われる場面での話ですが、例えばカスタマージャーニーマップでユーザーの行動が見えていると、どういうデザインであるべきかが見えてきます。
ユーザーの本質的課題を発見し企画立案に役立てる
これは、複数のユーザーの行動を演繹的に抽象化したり、不足しているタッチポイントを見える化することで実現できます。
一つひとつのインタビュー結果では見えてこないことも、複数の人の共通項が見えれば抽象化が可能です。
まとめ
ユーザーモデリングは、ユーザーインタビューで得た結果をもとにプロダクトの意思決定材料を作る作業といえます。
ここをしっかり抑えておけば、ステークホルダーが同じ目線でプロダクト改善に取り組めるので意思決定がスムーズになります。